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23-24 第23節 vsウォルバーハンプトン(H)選手採点

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はじめに

希望は残っているよ。どんな時にもね

得点者

チェルシー 2-4 ウォルバーハンプトン

得点:前半19分 コール・パーマー、後半41分 チアゴ・シウバ(チェルシー)/前半22分、後半18分、後半37分 マテウス・クーニャ、前半43分 オウンゴール(ウォルバーハンプトン)

試合前

折返しを迎えたプレミアリーグ、この前会ったよねというようなチームと早めの再戦も珍しくない。

そんなわけでチェルシーの第22節の相手は、第18節のクリスマスイブで相まみえたウルブズ。

1ヶ月半で大きく状況が変わることはなく、どちらも中位に低迷。

10位と11位、どちらもそろそろこの位置からの脱却を図りたい。

似通う両チームは前節にビッグ6と激突。

内容で圧倒されリバプールに歯が立たなかったチェルシーと、力強い同点劇を見せながらマンチェスター・ユナイテッドの新星のゴールに沈んだウルブズ。

どちらも4失点、若手に試合を決定づけられるダメージの大きい敗戦からのバウンスバックを狙いたい。

また双方CFを大陸カップ戦に送り出している。

チェルシーはニコラス・ジャクソンが、ウルブズはファン・ヒチャンがそれぞれの国のために戦っている。

アジアの雄である韓国が勝ち進む一方、ジャクソンのセネガルは早期敗退の憂き目にあったため、今節からの復帰が想定されていた。

チェルシーはこのあとFA杯4回戦やリーグ杯の決勝も控えており、流れの良い2月としたいところ。

前回対戦時はウルブズが決定力の差で2-1で競り勝っている。

嫌な記憶の傍ら、その試合で希望を見せたのは前節も希望となるゴールを見せたクリストファー・エンクンク。

CFのアルマンド・ブロヤのレンタルでの放出もあった今冬、怪我から復帰したフランス代表のゴールに期待をしたい。

先発にはそのエンクンクを最前線に配置。

逆に前節4失点と崩壊したDFラインには手を入れた。

SBを2人置く、本来であれば当然の布陣を採用。

残念なパフォーマンスのバディアシルが外れ、グストを右SB、ディサシをCBに戻している。

順位表の上と下を左右する試合に、修正力が求められた。

試合内容

開始はチェルシーが集中を欠いた入り。

自陣での不用意なボールロストからペドロ・ネトやマテウス・クーニャにチャンスを与えるが、好プレーを継続するペトロビッチが凌いだ。

反撃したいチェルシーもエンクンクに決定機が訪れるが、仕留めきることができない。

開始から慌ただしい入りになったが、チェルシーはエンクンクとエンソ・フェルナンデスが好連携で崩しにかかる。

ウルブズもネトを起点としたカウンターで迫るが、前節復帰したグストが落ち着いた守備。

するとチェルシーが一瞬のスキを突く。

ギャラガーの落としにカイセドが絶妙なスルーパス。

抜けたパーマーが冷静に右足ダイレクトで流し込み、ホームチームが先制点を奪う。

波に乗りたいチェルシーだったが、直後にそのカイセドが中盤でロスト。

クーニャにシュートまで持ち込まれると、これがチアゴ・シウバの足に当たりゴールイン。

すぐに同点に追いつかれた。

その後もイージーなミスが散見されるチェルシー。

安定しないビルドアップをウルブズが狙う構図が続く。

双方セットプレーからゴールに迫るシーンを作るが、枠に飛ばすことができない。

チェルシーは右サイドからチャンスを作るのに対し、ウルブズはネトの個人技で反撃を繰り出す。

実ったのはウルブズ。

再三に渡るネトの裏抜けから、最後はアイヌーリのシュートが再びデフレクションし逆転を許した。

その後もテンションが上がらないまま低調な45分を終え、HTに入った。

後半開始直後も軽率なロストからネトにシュートを浴び、HTでの指導に疑問が残る。

後半はスターリングが積極的なプレーを見せるが、決定的なボレーは枠の右。

その後ウルブズのセットプレーを耐え、パーマーがシュートを狙うが、得点には繋がらない。

その後代表から帰ったニコラス・ジャクソンを入れるが、直後にゴールを奪ったのはウルブズ。

再びネトがサイドを破ると、クーニャがしっかりと合わせ大きな追加点を奪った。

2トップで追い上げるはずが全く同じ形での失点で試合は苦しくなる。

その後ミハイロ・ムドリク、カーニー・チュクエメカを入れるが、守勢の相手を崩せない。

再びカウンター繰り出したウルブズは、クーニャがサイドを突破すると、グストがたまらずファール。

クーニャ自身がハットトリックとなるPKを沈め、万事休す。

直後に集中を欠いたウルブズの隙をつき、チアゴ・シウバがCKから1点を返す。

後半ATにはギャラガーにチャンスが訪れるが、力ないシュートはブロックされた。

そのまま試合は終了。

ホームで4失点と、悲惨な出来で2連敗を喫した。

選手採点

GK

ジョルジェ・ペトロビッチ 6.0

不運な形で複数失点。

ディフレクションやPKなど、責められるものはなく、むしろセービングでは貢献した方ではないか。

2試合連続の4失点と悲惨な守備陣ではあるが、彼の責任はなく、むしろよく頑張っている方ではないか。

スコアだけを見ずに評価をしてあげてほしい。

安定感のあるセーブが売りのGKだが、2回のディフレクションはさすがに不運。

DF

チアゴ・シウバ 5.5

連戦でコンディションも良くないのもあるだろうが、衰えも出るようにはなってきた。

チルウェルとの連携も合わず、似た形から何度もピンチを作られた。

スピードで勝る相手に経験で対抗するが、どうしても埋めがたい部分がチラホラと見えるようになってきた。

終盤には意地のヘディングで1点を返すが、守備での限界が切ない。

アクセル・ディサシ 5.0

2試合で8失点と、CBとしては受け入れられない試合が続く。

高さを見せるシーンはあったが、スピードや飛び込みの迫力を持つ相手に苦戦。

タイトなマークや適切なブロックが苦手なのだろうか。

終盤はSBにポジションを変えるも、さすがに攻撃での貢献は期待しすぎ。

マロ・グスト 5.0

珍しく軽いロストや安易なPK献上で失点に絡む。

徐々に攻撃面での存在感は出てきたものの、及第点からは程遠い出来。

劣勢の状況が多かったのも事実だが、不用意なプレーが多かったのもまた事実。

退場にならないのはラッキーだった。

ベン・チルウェル 5.0

自信の裏を何度も付かれ、連動した守備がないことの被害者に。

前のスターリングとの相性も悪く、左から効果的な崩しはほとんど繰り出せなかった。

自身のサイドを何度もえぐられ、結果はリバプール戦と変わらず。

もちろん彼だけの責任ではないが、、、

MF

モイセス・カイセド 5.0

先制点のアシストは見事だったが、直後に相手へもアシスト。

それ以外にも不用意なロストが多く、チームの足を引っ張るシーンが目立った。

バイタル付近でファールを与えることも多く、早い段階で途中交代。

得点に絡んだとはいえ、評価を与えづらい一戦。

エンソ・フェルナンデス 5.0

随所に技術は見せるも、最終の迫力に欠ける。

ゲームメーカーであり、ゲームチェンジャーではないのか。

球際の部分でも勝ちきれず、ウルブズのカウンターを何度も許した。

上手いのはわかるが、そろそろ目に見える数字がほしい。

コナー・ギャラガー 5.0

売却候補と言われていたが、チェルシーにしっかり残留。

その愛を示すかのように、よく走り、よく戦ってはいるが、、、

最後の判断やクオリティはもう一つ求めたく、攻撃的MFとしては物足りない。

後半ATの決定機も仕留めきれず、ファイナルサードでの精度に課題を残す

FW

コール・パーマー 6.5

冷静な右足でのフィニッシュで先制点をもたらす。

ビハインドを負ったあとも、違いをもたらすプレーは全てパーマーからだった。

好機をいくつか演出するが、周りが全て決めきれず。

安定して好プレーを見せているだけに、歯がゆいだろう。

ラヒーム・スターリング 5.0

左サイドで起用されるが、ほとんど見せ場はなし。

また守備での貢献度が非常に低く、チルウェルに多くの負担を押し付けた。

後半直後は数回突破を見せたが、結局エリア内では頼りなく倒れるだけで、ネトの推進力とは雲泥の差。

守備免除が許されるほどの絶対的な攻撃力はもうない以上、使い続ける理由はわからない。

クリストファー・エンクンク 5.5

開始直後に決定機を迎えるが、これは枠へ押し込めず。

トップを任されるがなかなかボールに触る機会がなく、効果的なプレーも少なかった。

持てば上手さを見せるのだが、彼に届かなければ意味がない。

やはりもう一つ下で見たい選手。

交代選手

ニコラス・ジャクソン 5.5

アフリカネーションズカップから帰還し、点のほしい展開で途中出場。

すぐに決定的なクロスに合わせたが、相変わらずの決定力でヘディングは枠の外。

ムドリクやエンクンクと言ったPSMで馴染んだメンバーと久しぶりに連携を見せるが、らしさは発揮できず。

今冬はCFを補強しなかっただけに、ジャクソンに頼るしかないものの、不安を感じさせる出来だった。

ミハイロ・ムドリク 5.0

スピードを生かした突破など、武器を発揮しようという姿勢は見えた。

一方で周りとの連携は噛み合わず、効果的には使い切れず。

また自身のロストを追わないなど、これではスタメンで使いづらい。

10番にふさわしいプレーや振る舞いを見せてほしい。

カーニー・チュクエメカ 5.5

前節の活躍もあり、エンクンクとの連携に期待したかったが、そのエンクンクと交代出場。

推進力を見せるシーンは少なく、ムドリクらとのコンビネーションも不発。

スペースがない状態でもクオリティを見せる手段を考えたい。

ブノワ・バディシル 5.5

左SBで交代出場。

求められる役割と彼の特徴は噛み合わず。

次試合への調整だろうか。

アルフィー・ギルクリスト 5.5

グストに代わり出場。

流石にこの試合展開で使われるのはバディアシル同様可哀想ではある。

監督

マウリシオ・ポチェッティーノ 4.5

2試合続けての4失点、さらに輪をかけて酷い内容と、何も変えられていないのが明白に。

また選手のメンタリティや姿勢も疑わしく、求心力にも疑いが残る。

戦術面はさらに怪しく、同じ形で何度も崩され、修正できないまま試合を終える。

あらゆる部分で懐疑的な目線を向けざるを得ない試合になった。

終わりに

そろそろ声明が出るだろうか。

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