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23-24 第22節 vsリバプール(A)選手採点

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はじめに

解任ブーストっていつからかウチでは見なくなりましたよね

得点者

リバプール 4-1 チェルシー 

得点:前半23分 ディオゴ・ジョタ、前半39分 コナー・ブラッドリー、後半20分 ドミニク・ジョボスライ、後半34分 ルイス・ディアス(リバプール)/後半26分 クリストファー・エンクンク(チェルシー)

試合前

アフリカネーションズカップやアジア杯で盛り上がる中、プレミアリーグにも激震が走った。

リバプールを指揮するユルゲン・クロップが今季限りでの勇退を発表。

プレミアリーグ、欧州CLといったビッグタイトルを獲得し、中堅が定位置になりつつあったリバプールを再び頂点へ導いた指揮官の退任。

当初こそ衝撃が広がったが、徐々にリバプールの選手から団結を強調するコメントが発表される。

各国カップ戦に戦力を送り出し疲弊するチームにタイトルへの火を最大火力で点火したのだ。

ここまで計算していたかは定かではないが、タイミングとしてはベストだったか。

実際退任発表後のノリッジ戦では5得点と攻撃陣が爆発。

FA杯も次のラウンドに駒を進め、4冠という有終の美へ一丸となっている。

そのリバプールに立ちはだかるチェルシー。

退任発表後初のリーグ戦である今節と、リーグ杯決勝で相まみえる。

ある意味このモチベーションアップのダメージを最も受けるチームかもしれない。

リバプールの快勝の裏で、チェルシーのFA杯は再試合が決定。

得点力という対照的な課題が露見した。

課題を抱えたまま熱狂渦巻くであろうアンフィールドでの一戦に臨むこととなる。

直近はずっとドローの続くカード。

カップ戦で不在の選手がいる中、決着をつけるメンバーが選ばれた。

サラーを欠くリバプールはジョタ、ヌニェス、ルイス・ディアスを並べ、ニコラス・ジャクソン不在のチェルシーの1トップはコール・パーマーが選ばれた。

試合内容

スピードのある選手を抱える両チームはシンプルな裏へのボールを狙い合う。

ヌニェスが新鋭ブラッドリーのパスに抜けた直後には、ラヒーム・スターリングのサイドからチェルシーも反撃。

キレのあるヌニェスはさらに強烈なミドルを狙うが、ペトロビッチとクロスバーをかすめ枠を外れた。

流れの良いホームチームの前に、前進に苦戦するチェルシー。

再びヌニェスが決定的なシュートを放つが、ここもペトロビッチとポストが阻む格好に。

耐えたいチェルシーだが、決壊は23分。

再三の安易なロストからジョタに渡ると、CB2人をあっさりと割られ流し込まれた。

反撃したいチェルシーはややボールを持つ時間を増やすが、カウンターから再びリバプール。

カーティス・ジョーンズが鋭く狙うが、ここもペトロビッチが立ちはだかった。

それでも止まらないリバプールは新星が見事な一撃。

ショートカウンター気味に左を破ると、右SBのブラッドリーが強烈なシュートを叩き込んだ。

さらに終了間際、バディアシルが軽率なPKを献上。

試合を決定づける3点目になるかと思いきや、ツキのないヌニェスのキックは再びポストに弾かれた。

3点目こそ入らなかったが、全てをリバプールに支配され、前半を終えた。

流れを変えたいチェルシーは後半頭から3枚替え。

復帰のクリストファー・エンクンク、マロ・グストに加え、10番ムドリクもピッチに入った。

交代選手に期待をかけるチェルシーはいきなりチャンスを得る。

グストの抜け出しからムドリクが合わせるが、浮いたボールにミートし切れず枠を外れた

エンクンクに預けたいチェルシーだが、強固な守備を見せるCBを崩せない。

流れを掴めないまま試合が進むと、再びブラッドリーのキックからリバプールに追加点。

低調なバディアシルを破ったクロスに、中央でジョボスライが合わせた。

チュクエメカ投入が間に合わない形にはなったが、直後にそのチュクエメカがチャンスクリエイト。

最後はエリア内の細かいステップからエンクンクが流し込み、反撃の一点を奪う。

反撃ムードを萎ませたのはルイス・ディアス。

再三の決定機逸のヌニェスがアシストで貢献し、4点目を奪った。

勢いを完全に食い止めるディアスのゴールで消沈したチェルシー。

その後レスターから復帰したカザデイを送り込むが、効果的な攻めには至らず。

ペトロビッチがその後もセーブで貢献した以外には見せ場なく終わり、リーグ戦の連勝もストップした。

選手採点

GK

ジョルジェ・ペトロビッチ 6.0

4失点は納得いかないだろうが、30本のシュートを浴びた中ではむしろ奮戦した方ではないか。

決定的なシュートを防ぐシーンもあり、彼がいなければより悲惨なスコアになっていた。

組み立てでもセーブでも苦戦したが、及第点はつけたいところ。

自信を持って頑張って欲しい。

DF

チアゴ・シウバ 5.0

1失点目はらしくない軽い守備で突破を許し、それ以外のシーンでも簡単に背後を取られるシーンが目立った。

衰えを指摘する声もわからなくはないが、連戦でのコンディション不良もあるのでは。

彼を休ませながら使いたいところだが、周りが出場さえできない状態なので仕方ない。

後継者作りは喫緊の課題。

ブノワ・バディアシル 4.5

コルウィルの負傷を受け先発復帰を果たすが、満足には程遠いパフォーマンス。

面も裏も軽率に明け渡し、ミスに助けられたとは言えPKも献上。

復帰以後から良いシーンが少ないが、この日は大きく安定感を欠いた。

ブラッドリーに何度も抉られ、対人の弱さが際立つ形に。

アクセル・ディサシ 5.0

ここ最近は高パフォーマンスだった右SBで先発。

対面のディアス相手に何とか粘ったものの、逆サイドの決壊は止め切れず。

後半はCBの位置に戻ったが、中央の相手につき切れないシーンもあり、大きな3点目を奪われる。

随所に奮戦は見せたものの、採点は厳し目。

ベン・チルウェル 5.0

久しぶりのリーグ戦のスタメンに名を連ねる。

リバプール相手にはカップ戦同様のプレーは出来ず、ボールロストを連発。

失点に絡むプレーも続き、攻撃面でも良さは少なく。

シュミレーションでカードを貰うなど、妥当な前半での交代となる。

MF

モイセス・カイセド 5.5

随所に顔を出し、リバプールのプレス回避に奮闘するが、低調な周りのフォローまではできず。

守備でも再三のバイタルへの侵入を許す形に。

抗議で不要なイエローを貰ったのもマイナスポイント。

彼1人のせいではもちろんないが、及第点とはさすがに言えない。

エンソ・フェルナンデス 5.5

後方のチルウェルとバディアシルのプレーの影響もあってか、得意のゲームメイクは影を潜める。

本来であればもっとボールに絡みたかった。

持てば随所に上手さは見せるものの、判断に迷った瞬間にパスコースは塞がれていた。

チームとしての円熟度の差の前に沈黙した形になり、不憫な試合に。

コナー・ギャラガー 5.0

移籍に揺れる副主将。

この日も精力的に走ったが、決定機でミスが出るなど物足りず。

前半のみでピッチを去る。

FW

ノニ・マドゥエケ 5.0

好調をキープしていたWGもこの日は沈黙。

何とかしようという気概は感じたが、対面のゴメスに封じられ、得意の突破は繰り出せず。

こちらも前半まででピッチを後に。

ラヒーム・スターリング 5.0

開始直後こそビッグチャンスに絡んだが、その後は沈黙。

カイル・ウォーカーを粉砕していた姿はどこへやら、経験の差を見せられず封じられた。

後ろのチルウェルが不調だったのは事実だが、それでも単騎でもう少し違いを見せたい。

後半は右に回りグストを押し出したが、期待値からは遠いプレー。

コール・パーマー 5.5

0トップに近い形で先発出場。

ほとんどボールに触れられず、降りてきてしまう場面が多発した。

後半からはポジションを落とし、積極的に関与することでチームもリズムを取り戻した。

チェルシーでは高い決定リスクを持つ選手の1人のため前で使いたいのはわかるが、、、

交代選手

ミハイロ・ムドリク 5.0

起爆剤として後半頭から投入。

左サイドからの突破を期待されたが、違いを見せるシーンはスターリングより少なかった。

スピードを生かし何度か裏を狙うが、ランニングコースの意図が不明で、チームの流れを止めてしまう。

数少ない決定機も逸し、求める役割は果たせなかった。

クリストファー・エンクンク 6.5

傷心のサポーターがすがるような存在。

後半のみの出場ながら、チュクエメカとのコンビネーションから卓越した足技で1点をもぎ取る。

復帰直後にその実力をしっかりと見せ、再びサポーターの慰めに。

エリア内で足を蹴られたシーンが取られていれば、試合の流れもさらに変わったかもしれないが、、、

今度は勝点に繋がるゴールになってほしい。

マロ・グスト 6.0

三枚替えの最後の一枚。

投入直後にビッグチャンスを創出するなど、右SBからチームに勢いをもたらす。

何度か右サイドから良い形でボールに絡み、守備でも戦った。

苦しい状況が続くチェルシーにおいて、成長著しいグストもまた数少ない希望である。

カーニー・チュクエメカ 6.5

中盤の支配権を取り戻すべく、途中出場。

結果論ではあるが、出場待ちの間に大きな3店目を決められてしまったのはチームとして痛かった。

それでもエンクンクとの相性の良さを披露し、希望をつなぐアシスト。

エンクンク同様、離脱だけはやめてほしい

チェザーレ・カザデイ ー

監督

マウリシオ・ポチェッティーノ 5.0

左サイドの選手の著しい不調はあったものの、チームとしての完成度の高さを見せられる試合に。

プレスに手を焼き、前半で大勢を決められてしまう。

後半は三枚を変える賭けに出たが、チュクエメカ投入の1分前に勝負は終わってしまい、結果的に交代も間に合わなかった。

モチベーションの高い相手に完敗に、ベンチで静観する余裕はなさそうだが。

終わりに

次はカラバオ決勝で会いましょう。

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