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23-24 第24節 vsクリスタル・パレス(A)選手採点

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はじめに

継続することが一番大事

得点者

クリスタル・パレス 1-3 チェルシー 

得点:前半30分 ジェフェルソン・レルマ (クリスタル・パレス)/後半2分、後半46分 コナー・ギャラガー、後半49分 エンソ・フェルナンデス(チェルシー)

試合前

日本の三連休とは裏腹に、過密日程での連戦を続けるイングランドプレミアリーグ。

特にカップ戦を勝ち進んでいるチームは二兎を追いながらの戦いになる。

我らがチェルシーはそのカップ戦で再試合まで積み重ね、今月末にはカラバオ杯の決勝も控える。

しかし中位に低迷し、直近は四失点の連敗を喫している中、手を抜くわけには当然いかない。

アウェーながら会心の出来となったFA杯のアストン・ビラ戦の勢いを継続したいところ。

対するクリスタル・パレスも低迷中。

もともと中位で安定しているチームではあるが、今季はそれよりやや下、降格圏から睨まれつつのシーズンを過ごしている。

老将ロイ・ホジソンが率いるチームとは12月に対戦済。

拮抗した試合になったが、最終的にはノニ・マドゥエケの活躍でチェルシーが競り勝っている。

その時との大きな差が、パレスのスコアラーであるマイケル・オリーセの不在か。

クリエイティブな攻撃的MFの不在はチェルシーにとっては追い風になるが、ブノワ・バディアシルが再離脱するなど、こちらも怪我人では張り合える状況。

チェルシーはスタメンにFA杯のメンバーを継続する形をチョイス。

DFラインではバディアシルに代えてチアゴ・シウバが名を連ねた。

攻撃陣は全く変わらず。

FA杯のいい流れを継続したい意向が強く見えた。

対するパレスは新戦力のマテウス・フランカが先発など、ニューフェイスを起用。

気持ちのこもったスタメンになった。

試合内容

試合開始からボールを握るのはチェルシー。

カイセドが落ち、エンソが受けるビルドアップを継続し、ポゼッションを高める。

パレスもある程度織り込み済みか、そこまで強いプレスはない。

ロングカウンターやマテタのフィジカルを活かしたプレーで打開を狙う。

ある種の膠着状態で、双方シュートの打てないまま時間が過ぎる。

効果的な組み立てのできないチェルシーに対し、ミスを狙うパレス。

マテタが高い位置のボール奪取からシュートを打つが、ここはペトロビッチが落ち着いて抑えた。

パレスの組織的な守備の前に、シュートを打てないチェルシー。

徐々に自陣でのミスが増えてくると、30分にパレスが先制する。

不用意な失い方からディサシが抜かれると、一度は跳ね返したボールをキープできず。

強烈なシュートをレルマに打ち込まれた。

その後も効果的な前進が出来ず、高いボール保持率に対し、シュートの打てないまま時間が過ぎる。

初シュートまで45分を要したチェルシー。

ギャラガーの右足は枠を外れた。

ほとんど見せ場を作れないままパレスにしてやられたチェルシー。

良さを継続できないまま前半を終えた。

流れを変えたい後半、チェルシーは開始からクリストファー・エンクンクを投入。

前掛かりのメッセージを示した直後、見事なゴールで応えたのはコナー・ギャラガー。

公式戦二戦連発で試合を振り出しに戻す。

パーマーの右への配置変更とエンクンク投入で一気にスピードを上げたアウェーチーム。

流動的なプレーが増え、ゴールを脅かす。

いい流れで入ったチェルシーだが、60分にアクシデント。

スライディングでシュートブロックに入ったチアゴ・シウバが内転筋のあたりを押さえ、復帰したレヴィ・コルウィルと交代した。

引き続き右のパーマーとグストからチャンスを狙うチェルシー。

ジャクソンやチルウェルが右からのクロスに反応するが、枠には飛ばせない。

対するパレスもフランサが右足を振るが、ここはペトロビッチが好反応で防ぐ。

チアゴ・シウバに続き、良いプレーを見せていたマロ・グストが交代を志願するなど嫌な流れを見せたまま後半はATに突入。

攻撃的になったパレスが押し込みにかかるが、そのスペースを突いたのは再びギャラガー。

カウンター気味にスターリング、パーマーと繋がると、横パスを受けたギャラガーが右足を振り抜く。

古巣相手のドッピエッタで試合をひっくり返すと、直後にも再びカウンター。

パーマーの持ち運びから最後はエンソ・フェルナンデスがエリア内で圧巻の落ち着きを見せる。

二度のフェイクと目線の使い分けで相手を翻弄すると、最後は冷静にゴール上に沈め、勝利を決定づけた。

試合はこのまま終了し、逆転で久しぶりのリーグ戦勝利を飾った。

選手採点

GK

ジョルジェ・ペトロビッチ 6.0

失点場面は相手のシュートを褒めるべきか。

引いて守る相手に対して、多くのセーブ機会はなかったが、レルマのミドル以外は落ち着いた対処。

飛び出しも徐々に安定してきており、最後尾から安定感をもたらしている。

前線を狙った素早いパントキックが明後日の方向だったのはご愛嬌。

DF

チアゴ・シウバ 5.5

衰えだの云々言われていたが、元気に先発出場。

前半は効果的なキックは見せられなかったが、後半はストレスが低減。

パレスのカウンターに適切な対応をしていたが、その代償に足を負傷。

心配される負傷交代となった。

アクセル・ディサシ 6.0

ここ最近は堅実な守備と高さでチームに貢献している。

ビルドアップでたまに無茶なパスを繰り出しているが、この日はそれもなく安定していた。

身体能力に優れたパレスの攻撃陣相手にフィジカルで激突。

足技で簡単に抜かれたシーンがあったが、トータルで見れば及第点としていいだろう。

マロ・グスト 6.5

ストレスの貯まる前半からうってかわり、後半はパーマーと右サイドを何度も崩す。

自身のクロスから同点弾を演出し、攻撃力でも貢献。

鋭い出足やスピードを生かした上下動で、右サイドからチームの中心になりつつある。

終盤に交代を要請しそのままピッチを去ったが、その影響力を考えると長期離脱とならないことを祈るばかり。

ベン・チルウェル 6.0

試合を減るごとに調子を上げてきている現主将。

前半はスペースがなく苦戦したが、後半は徐々に前に出られるように。

らしいミドルもあったが枠には持っていけず。

これからの強豪との試合を前に、調子が戻ってきたのはありがたい。

MF

モイセス・カイセド 6.0

自陣まで下がり組立に加わる形はこの日も継続。

アンカーとしてどちらかと言うと攻撃力が求められる展開になったが、ややイージーなミスが気になった。

パスが引っかかる場面が少し多かった印象。

後半は押し込むチームを支え、鋭い出足で貢献

エンソ・フェルナンデス 7.0

保持した前半も、なかなかボールに効果的な絡みが出来ず。

後半は徐々に引き出す回数も増え、前向きなプレーが増える。

最終盤にはロングスプリントでエリア内に走り込み、落ち着き払ったダメ押しゴール。

課題は決定力、と言われていたことが信じられないほどの落ち着きっぷりで、勝利を決定づけた。

コナー・ギャラガー 7.5

古巣相手に見事な2ゴール。

エリア内への走り込み、エリア外からの流し込みと、良さの詰まった得点。

この人も得点力がつけば無敵の1人。

ゴールパフォーマンスはきっちりとやり切った。

FW

コール・パーマー 7.0

封じ込められた前半と変わり、右WGに降りた後半に良さを発揮。

中を取りながら外のグストを使い、右サイドで何度も起点を作る。

エリア内での視野の広さもさすがの一言で、しっかりと2アシストを記録。

得点関与数を本日も伸ばし、違いを作れるプレーヤーとしての価値をさらに高める。

ノニ・マドゥエケ 5.0

ここ数試合の好プレーを継続できず。

警戒されていたのもあるが、右サイドでの連携も見られなかったのは残念。

自陣での軽率なプレーから失点にも絡んでしまい、前半のみで交代。

継続性を体現できない試合になった。

ニコラス・ジャクソン 5.5

ビラ戦に引き続き、左WGで先発。

タイトなマークに苦しみ、なかなか良い位置でボールを引き出せず。

後半は中央に場所を移すと効果的な絡みが増えるが、エリア内での仕事はできず。

FWとしてはやや物足りない出来に終わる。

交代でベンチに下がったあとは劇的なゴールに興奮し、イエローを受ける。

交代選手

クリストファー・エンクンク 6.0

後半の開始から登場。

不甲斐ない攻撃陣に喝を入れる投入で、随所に高い技術を披露。

右サイドが主戦場になったことから直接的に触る機会は少なかったが、頼れる切り札としての存在感を発揮。

レヴィ・コルウィル 6.0

チアゴ・シウバの負傷を受けスクランブル発進。

負傷明けには難しいゲームになったが、よく試合に入った。

最終盤は再度倒れるシーンがありサポーターをやきもきさせたが、どうやら大丈夫そう。

復帰直後で申し訳ないが、次も頼む。

ラヒーム・スターリング 6.0

序列がやや落ちている中、途中出場。

カウンター気味の展開から逆転弾の起点になり、一つ貢献は見せた。

守備面や運動量はやはり物足りなく、本来であれば終了間際に誰よりも早く走り込んできて欲しい。

アルフィー・ギルクリスト ー

監督

マウリシオ・ポチェッティーノ 6.5

全く良さの出せなかった前半をHTでしっかりと修正。

エンクンクの投入からパーマーの配置転換もハマり、後半の主導権を握った。

早々の同点弾は偶然ではない。

指揮官で奪ったゴールとも言えるだろう。

負傷交代が続いているのは指揮官にとっても悩みのタネだろうが、モチベーターとしての手腕を発揮するときだ。

終わりに

決戦の二月。

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