ペドロ・ロドリゲス「理不尽のその先へ」

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※本ブログは2018年4月26日にはてなブログに投稿されたものです

Kai(@pique3yalves2)さんよりリクエストをいただきました。ありがとうございます😊

というわけでペドロについてです。

プロフィールはこんな感じ

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(Wikipediaより)

チェルシーに来てもう3年近くに。チャーミングな笑顔も特徴的で愛されるWGについておしゃべり。。。

パニックバイでの獲得

ペドロといえばバルセロナのイメージが強いのはやむを得ないところ。それもそのはずMVP(メッシ、ビジャ、ペドロ)の一角として攻撃陣を牽引し黄金期を支えたのは有名。というかこの略称かっこよすぎやろ。

そんなペドロがチェルシーに加入した経緯は主に2つ。

  1. ネイマールの加入
  2. チェルシーの不調

 一番はブラジル代表ネイマールの加入。CFルイス・スアレスも所属していたため「MVP」は「南米トリオ」に取って代わられることに

同時に開幕から勝てない14-15シーズンのプレミア王者、チェルシーのオファーを受け移籍。パニックバイとの声も多かったが、まあ、否定はできない。

卓越した実績と実力を持ちながら新戦力に追い出される理不尽な展開にペドロは新天地という答えを出した

チェルシーデビュー

大きな(大きすぎる)期待と共に上陸したペドロはデビュー戦で躍動する。そのポテンシャルを遺憾無く発揮し1G1Aの大暴れにサポーターの期待はさらに膨らんだ。

ところが

このシーズンは

後に”例のシーズン“と言われる暗黒期である。

ペドロの活躍で第3節に勝利したもののそこからチームは浮上せず。

降格圏に沈み、アザールの負傷とコスタ、セスクら主力の絶不調もあり優勝監督のジョゼ・モウリーニョは3年目の終わりを待たずチームを去った。

連覇どころかCL権、さらにはEL権すら早々に消えたチームはフース・ヒディングのもとなんとか昨季王者としては歴代最低の10位でシーズンを終えるのがやっと。

新加入のペドロもチームの難しい状況に苦しみ本領を発揮できないまま移籍初年度を過ごした

苦しんだペドロではあったがこの時FWジエゴ・コスタに次いでチーム2位の得点数をあげていた。触れるメディアはほぼなかったが適応が難しいとされるプレミアでは新加入としてなかなかの奮闘ぶりだったと言える。

しかしチームの低迷に伴い、理不尽な評価を受けることとなる。放出の噂すら出るほどだった。

コンテ体制、ついにチームの核へ

チーム、サポーター、そしてペドロ本人にとっても失意のシーズンの後、アントニオ・コンテが監督に就任する。当初こそ勝ち星を積み上げたがリバプール、アーセナルと強豪に連敗。

特にアーセナル戦は前半時点で0-3。「またか…」と昨季の悪夢がよぎったサポーターも多いだろう。

しかし新フォーメーション、3-4-3の導入でチームは一変する。

コンテの十八番、3バックで快進撃を続けるチーム。それを影で支えたのがペドロであった。2シャドーの1角に入ったエデン・アザールを攻撃に専念させるため、もう1角に求められたのは高い走力と献身性だった。

ペドロはそれを高い次元でこなし時にはCBの位置にまで戻った。単純なスピードやキック精度では同ポジションのウィリアンに軍配があがるが、彼を上回る運動量と守備力はチームのバランスに不可欠というのがコンテの結論だった

攻守が噛み合い連勝街道を突き進むチェルシーの前に立ちはだかった最初の強敵がトッテナムであった。圧倒的堅守を誇っていた3-4-3をクリスティアン・エリクセンの強烈なミドルシュートが打ち破る。スタンフォードブリッジに流れた嫌な空気。

「ビッグ6には勝てないのか?」

そんな雰囲気を振り払ったのがペドロの一撃だった。

前半終了間際、ペナルティエリア外でネマニャ・マティッチのパスを受けたペドロは素早く反転。名手ウーゴ・ロリスの届かないコースに完璧なシュートをねじ込んだ。反撃の狼煙となるゴラッソで勢いを取り戻したチェルシーは後半ヴィクター・モーゼスのゴールで逆転勝利を収める。ペドロの美技は月間最優秀ゴールにも輝いた。

その後もキーパーがノーチャンスの美しい得点を決めるペドロ。サポーターはいつしか彼のシュートに名をつけた。

「今日も理不尽ミドル頼むぞ!!!」

その献身性と数々のビューティフルゴールでサポーターを虜にしたペドロ。4月には難敵エヴァートン相手にまたも理不尽ミドルを放ち決勝点を奪い2度目の月間最優秀ゴールに輝いた。

そのままチームは優勝を果たす。その中心には放出候補と言われた男の姿があった。

今シーズン、終わりに向けて

昨季の優勝チームではあるがまたも苦しんでいるチェルシー。ペドロ自身も退場や同じポジションであるウィリアンの好調もあり、「イツメン」と言われた昨季からは出場機会を減らしている。

年齢からかやや運動量の低下を指摘する声も少なくはないのが現状だ。

しかしこの終盤に来て復調の気配を見せつつある。バーンリー戦では華麗なドリブルを披露するなど見せ場を作り、また中盤に降りてプレーするなど新境地を開拓しつつある。

現在5位のチェルシー。まだまだスパーズの背中は、CL権は遠いかもしれない。

しかしどんな理不尽な出来事もペドロの力が最大限に発揮できれば打開するのは不可能ではない。

それを知る”ブルーズ”は今日も声援を送る。

「今日も理不尽ミドル頼むぞ!!!」

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