24-25 第28節 チェルシーvsレスター(H)選手採点

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はじめに

継続することが一番難しい。

得点者

チェルシー 1-0 レスター

得点:後半15分 マルク・ククレジャ (チェルシー)

Chelsea 1-0 Leicester City | HIGHLIGHTS | Premier League 2024/25
PL Matchday 28 - Highlights of Chelsea's 1-0 Premier League victory against Leicester City at Stamford Bridge. Marc Cucurella with the goal.Subscribe to our ...

試合前

前節サウサンプトンに快勝し、リーグ戦の連敗をようやく止めたチェルシー。

最下位に沈む相手ということで手放しに喜ぶことは出来ないが、まずは大きな勝利だった。

ペドロ・ネトの1トップ起用でジャクソンの代役の目途が立ち、クリストファー・エンクンクに久しぶりの得点も。

コール・パーマーに数字が付いてきていないのが懸念だが、逆にパーマーに当たりが来ない中で4得点を奪えた。

また怪我人続出だった守備には、ウェズレイ・フォファナがベンチに帰ってきた。

実戦復帰は持ち越されたが、朗報であることに間違いはない。

負傷者や日程との折り合いを少しずつつけられるようになったが、ここからはさらに日程が過密に。

カンファレンスリーグも再開し、ミッドウィークにはコペンハーゲンと1stレグを戦った。

若手や復帰選手を起用した前半は低調な出来に終始したものの、後半に3列目のプレーヤーから2発。

マロ・グストの負傷や相変わらずの緩いセットプレー守備など課題は残ったが、公式戦連勝を飾った。

プレミアリーグでは昇格組との連戦となり、今節はレスターと激突。

セインツ同様苦戦中のレスターも19位ではあるが、勝点は17で残留への目を残す。

前回対戦時は、ジャクソンが1G1Aと活躍し、チェルシーが勝利。

ジャクソンはおろかCFのギウすら不在の現状、チームとしての成長が求められる再戦となった。

チェルシーはここ数試合1stGKだったヨルゲンセンに代わり、サンチェスにゴールマウスを託す。

DFラインにはついにフォファナがin。

攻撃陣は新たなソリューションとなったネトのワントップが継続された。

対するレスターはレジェンドのジェイミー・バーディーをはじめ、インパクトを残しているエルカヌースらが起用され、ブオナノッテら前回対戦時に不在だった面々も控える。

台所事情が苦しいとはいえ、確実に勝点を拾いたい試合だ。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 5.5

コペンハーゲン戦に引き続き、ゴールマウスを託される。

スタメンを再奪取するチャンスだったが、不用意な飛び出しでピンチを招いたシーンはいただけない。

その後のクロス対応は安定していたが、課題の判断ミスが再び起きてしまったのは事実である。

シュートは落ち着いて正面でセーブしていたのは良かったが。

無失点を記録したとは言え、やはり満足とはいかないポジションだ。

DF

レヴィ・コルウィル 6.0

数名が復帰したDFラインで、変わらずCBの中核を担う。

得意の左足で裏へのキックを狙い、時には自ら敵陣エリア前にまで迫る。

後ろにCBが2枚いることもあり、積極性が見えた。

セットプレーでもよく飛び込んだが連発はならず。

それでも周囲と連携を取りながら、しっかりとタスクを遂行。

トシン・アダラバイヨ 6.0

サイドからの攻撃を狙うレスターの攻撃を中央で迎撃。

あわやオウンゴールというシーンもあったが、どちらかと言うとサンチェスの飛び出しに問題があった。

中央に陣取ることが多く、危険な位置をしっかりと埋めていた。

1つ気を抜いたかバーディーに出し抜かれかかったシーンもあったが、総じて安定的なプレー。

得点力に難のある相手とは言え、クリーンシートの達成に貢献。

ウェズレイ・フォファナ 6.0

怪我からの復帰戦は古巣戦に。

ブーイングを受けながらも、高い身体能力を生かした守備でレスターのサイドを封じる。

鋭いインターセプトから駆け上がる姿には、多くのサポーターが安堵しただろう。

高さが光る場面もあり、やはりそのポテンシャルは頼もしい。

起点となるエルカヌースをよく抑えた。

コンディションによる稼働制限もあったのだろう、後半途中で交代。

復帰戦としては十分な出来だろう。

マルク・ククレジャ 7.0

アグレッシブなプレーで激しく上下動。

停滞しがちな攻撃に飛び出しでアクセントを与えるが、味方と中々合わせきれず。

後半はついに業を煮やしたか、自身で豪快なミドルを叩き込み貴重な先制ゴールを記録。

マルコス・アロンソを彷彿とさせる2戦連発で、チェルシーの左サイドバックらしくなってきた。

守備でも判断を間違えることなく、的確かつ力強いプレーを披露。

いよいよ世界最高の座が見えてきた。

MF

モイセス・カイセド 7.0

累積にリーチのかかった状態ながら、いつも通りの先発出場。

相変わらずのボール奪取能力で攻撃の芽を摘み、この日は前方への絡みも◎。

間延びすることの多い試合展開で、彼がたった1人で止めきる場面もしばしば。

多少不利な状況でも、個人の能力で止めきってしまっていた。

凄まじいターンやキックでも魅せ、中盤を支配する圧巻のプレー。

イエローも回避し、次節もいてくれるのは本当にありがたい。

エンソ・フェルナンデス 7.0

見事なキックを序盤から連発し、サイドのプレーヤーを的確に走らせる。

右に入ったサンチョのパフォーマンス向上も、エンソの絡みが良かったためと思われる。

縦にも横にもピッチを駆け回り、精度の高いキックを披露。

縦にドリブル突場を図るシーンもあり、体のキレもあった。

自身で得点は奪えなかったが、エリア内に入り足を振ることも多かった

攻守において気持ちを押し出し、カイセドと共に中盤を制した。

FW

コール・パーマー 5.5

開始早々の接触でPKは与えられなかったのは不運で、疑惑の判定と言っていいだろう。

それでもサンチョが正真正銘のPKを獲得し久しぶりの得点の好機が訪れた

しかしキックは完全に読み切られ、連続成功の記録もついにストップ。

調子の悪さがここにまで響いてきてしまった。

PKを含めどこか力んでいる印象があり、良い時の抜け感がなくなっていた。

笑顔でキックオフした後半はらしさをやや取り戻していたが、この日も最後までゴールならず。

調子を考慮してと見られる途中交代となった。

クリストファー・エンクンク 5.5

左サイドで連続のスタメン。

適職でないサイドで価値が出せないのはともかく、エリア内での好機は仕留めてほしい前半だった。

スピード不足致し方ないが、寄せやデュエルの部分でも物足りないのはいかがなものか。

パーマーが下がった後はトップ下に入るが、ここでも存在感は希薄。

ポジションの問題以前なのだろうか。

終盤に守備固めのため交代。

ジェイドン・サンチョ 6.5

この日も右サイドで先発。

徐々に右でも持ち味を出せるようになり、この日は縦への突破で攻撃に迫力を出す。

パーマーが止められてしまったとは言え、狡猾にPKを誘った。

ジョージ投入後は左サイドに移り、カットインを中心とした果敢な仕掛けを披露。

守備含めよく頑張っていただけに、数字がついてきてほしいパフォーマンスだった。

最後はややガス欠気味だったものの、両サイドで高いクオリティを発揮。

ありがたいユーティリティ性だ。

ペドロ・ネト 7.0

前節に引き続きワントップで出場。

大柄なCB相手に背負うこともあれば、流れるプレーで起点を作ることも。

前半はボールの引き出しに貢献したものの、自身で振れる機会はなかった。

後半は孤立する時間もあったが、高いキープ力で時間を作り、自ら惜しい左足も放つ。

攻撃に加え、執拗なチェイシングも極めて効果的で、終盤に複数回追い回す姿は素晴らしいの一言。

序盤の出血を感じさせない高い走力はチェルシーの大きな武器。

試合後ピッチに倒れ込んだ姿が、出し切ったことを物語っている。

交代選手

タリク・ジョージ  6.0

パーマーに代わり途中出場。

ここ最近出場時間の長い右サイドに入る。

スタメンでも走り続けるネトに触発されたか、長い守備の時間にも粘り強く耐えた。

身体をぶつけてのボールキープや、機を見たエリア内で仕掛けで時間と失地回復にも貢献。

ラストパスの精度が高ければなお良かったが、与えられた役割は全う。

徐々に計算の立つ戦力になってきた印象だ。

トレヴォ・チャロバー 6.0

フォファナに代わり右サイドバックで途中出場。

周囲とのパス交換が乱れる場面もあったが、守備対応は落ち着いていた。

カンファレンスリーグに引き続いての出場で、アストンヴィラ戦での負傷も大丈夫そうだ。

バディアシルも復帰し、CBはかなり揃ってきた。

降格圏のチームが相手とは言え、2戦連続のクリーンシートはチームの自信になるだろう。

ジョシュア・アチェンポン -

監督

エンソ・マレスカ 6.0

GKにサンチェスを戻し、グストと主将ジェームズを欠く右SBには復帰戦となるフォファナを起用。

守備陣を刷新し臨んだが、サンチェスは危険なミスを犯し、やはりここは決めきれない。

一方でフォファナはまずまずの出来を見せ、CB陣はやや余裕が出てきたか。

懸念は前線で、パーマーの魔法を欠くチームに再現性のある攻撃を植え付けられているとは言い難い。

怪我人が多くやりくりに苦慮する中、コペンハーゲンとの再戦を挟み、次節は2位アーセナルとのロンドンダービーとなる。

おそらくは何名かが復帰するであろう4月に向け、最後の山場となりそうだ。

終わりに

記録はいつか途絶えるもの。

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