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20-21シーズン チェルシー中間報告

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はじめに

みなさんこんにちは。私です。
更新が遅すぎる?知ってます。やるやる詐欺している間に監督がいなくなっていました。どうしましょう。

さてイングランドプレミアリーグも前半戦がほとんど終わりましたね。コロナ禍で異例の日程のため各チーム消化試合が揃ってない状況ですが、我らがチェルシーも折り返しです。

大型補強に沸いた移籍市場、快進撃を見せた序盤戦、一気に暗転した中盤戦、そして別れと、色々あった前半戦。各選手を振り返っていきます。

GK

1 ケパ・アリサバラガ 5.0

昨季の正守護神は結局トップフォームを取り戻せないまま、ベンチに降格。シュートストップやハイボールへの疑問符は以前からついており、最終的にはサディオ・マネに獲得理由となったはずのフィードをかっさらわれて前半戦が終了してしまった。

なお高給取りなのでチームとしてはレンタルとかしたいはず。
実際ビッグクラブの2ndGKが中堅他クラブに放出され、「誰だよこんな厄介な奴を格安で送り込んだの」と言われることはよくある(主にアーセナル)。ただあの手のキーパーって「シュートは止めるけど、繋ぎに難がある」とか「たまに集中力がすっとぶ」とかが理由でファーストチョイスでないので、「繋ぎには特にこだわらず、シュートもよく飛んでくる」格下のチームだとハマるのだ。

一方でケパは「繋ぎはかなりうまいけど、シュートストップとハイボールに難がある」タイプなので、特にプレミアでは引き取り手がいないのも仕方ないかなあと思う。

ちなみに全然関係ないが、リーズの守護神、メリエはどことなくケパみを感じさせる風貌である。

哲学を選択したランパードはケパを救うのか。第2節リバプール戦を振り返る
ランパードは現実的なサッカーを取らず、哲学を貫くことを選択した。現王者相手に数的不利という「これ以下のない」状況でさえ貫いたという事実。それは同値で「何があろうと今季はボール保持を諦めないサッカーで行く」という宣言でもある

16 エドゥアール・メンディ 7.0

前述のようにパフォーマンスが上がらないケパに代わるGKとして、レンヌからやってきた28歳のセネガル代表。移籍金は30億くらい。そこそこチェルシーを見ているつもりだが、アフリカ系のキーパーってかなり珍しいのではないか。以前にいたら誰か教えてください。

高い身体能力と197㎝の長身を生かしたダイナミックなセービングや飛び出しを武器に、瞬く間に信頼を獲得。正守護神へ定着した。チームの守備も彼の獲得と同時に安定してきて、初出場が第4節にもかかわらず、現在クリーンシートランキングでは堂々の第3位(8回)。

まあ同時期にDFリーダーとして申し分のないチアゴ・シウバが馴染んできたり、クルト・ズマが復調してきたりと守備陣が固まりだしたのはラッキーだった。またこの2人に加え主将セサル・アスピリクエタもフランス語でコミュニケーションが取れるのも幸運。自分の国なのにチルウェルがハブられてると思うと切ないが。

サイドに付ける中距離キックはいい意味で前評判を裏切り、かなり高い精度を誇る。こうなってくるといよいよケパの立場がない。
ここ最近は若干ミスが増えてきた感もあるが、それでも大きく及第点を上回るといって良いだろう。

The big problem new Chelsea signing Edouard Mendy will have following £22m  move - football.london

(Football Londonより)ハイボールも得意

13 ウィリー・カバジェロ -

順番の問題で第3GKに降格。今季はカップ戦も含めてほぼ出番なし。ただケパより欲しがるクラブは何となくありそうな気もする。

それでもこのチームの怖いところは、なんとなく最終節とかでカバジェロが普通にスタメンで出てそうなところである。

DF

6 チアゴ・シウバ 7.0

PSGから新加入したセレソンの主将はさすがの一言に尽きるパフォーマンスだった。シーズン当初こそ、初挑戦ゆえか失点に直結するミスもあったが、すぐさまフィットし、今やDFラインで欠かせない存在に。アスピリクエタのいない試合ではキャプテンマークを巻くことも。

183㎝とプレミアのCBではむしろ低身長に分類されるが、的確な読みと体の使い方で確実に地空両方を迎撃する。また足元も卓越しており、正確な縦パスや敵背後に落とすロングキックで攻撃のスイッチとしても高い能力を披露。中でも驚いたのは圧倒的な「マイボール力」。敵のパスをカットしてクリアするのではなく、足元や胸で収めて味方につなぐ能力。マイボールにするどころかクリアさえ苦手な我が軍の守備陣を見てきただけに、これは衝撃的であった。

36歳という大ベテランながら、未だに招集してくるブラジルサッカー協会は腹立たしいが、こんなプレーを見せられると「まあ仕方ないか」と思わずにはいられない。でもやっぱりやめてくれ。

Chelsea Keen to Extend Thiago Silva's Stay at Stamford Bridge

(90MINより)5歳若返ってほしい

15 クルト・ズマ 7.0

今季前半戦で最も成長したプレーヤーの一人と言って良いのではないか。昨季終盤から覚醒の気配は見せていたが、隣に安定感とビルドアップに長けた、すなわち短所を補完してくれるチアゴ・シウバが入ったことでより自分の仕事に集中できるようになった。結果としてプレミア最強の全自動空中戦迎撃マシンになった。

圧倒的な身体能力を生かしたジャンプで、とりあえず来たロングボールを打ち落としまくる。安定感がないと言われていたセットプレーの守備も、とにかくズマが弾き返すことで解決した。その異次元の跳躍力は攻撃でも活躍し、早くも今季4得点。なおチーム2位タイである。これは色んな意味でアレだが。
ちなみに課題だった足元はそれなりに改善され、いいサイドチェンジを飛ばすシーンも増えた。

覚醒、とは言ったものの、どちらかと言えば止まっていた時計が動き出した感が強く、大怪我で遠回りになってしまった成長曲線にやっと乗り直したかという印象。ここ最近はスタメン落ちが続いているが、理由は謎である。

2 アントニオ・リュディガー 5.0

放出候補から一転、なぜか前半戦終盤でスタメンに帰ってきた。ランパードはシーズン前に構想外としていたらしいが、話し合いの末スカッドに戻ってきた。ただなんで帰ってきたのか、その理由を試合で見つけることはできなかった。

身体能力を生かして戦うタイプだが、その点では現状ズマの方が上と言わざるを得ないし、足元が特段優れているわけでもない。特に致命的なのがクリアミスの多さで、ちゃんと弾いておけば何ともないシーンで後逸したりする悪癖がどうにも治らない。

反乱分子だっただの色んな報道が出ていたが真偽は不明。とりあえずこのままでは一番活躍したのが移籍市場になってしまう。自身がそこに乗らないようにするために、ピッチ内での活躍を求む。

4 アンドレアス・クリステンセン 4.5

正直もう厳しいのではないか、と思ってしまう。弊ブログでも何回か書いてるのだけれど、あまりにも競り合いに弱く、起点を作られまくってしまう。問題はこんなにも指摘されているのに、一向に改善の気配が見えないところである。
なお数字としてはチアゴ・シウバより身長が5㎝ほど高いのだが、「エメルソンが毎回代表に呼ばれている」と同じくらい信じられない。

アストン・ヴィラ戦ではジャック・グリーリッシュにタックルを仕掛けたはずが、なぜか自身がノックアウト。その間に、突っ込んできたグリーリッシュに気を取られ、DFの枚数が足りずに失点するという失態を演じた。せめてイエロー覚悟で道ずれにするのが、汚くとも正しい姿勢だろう。
なお後ほど対戦相手のコーチであり、何よりチェルシーの伝説的DFであるジョン・テリーからも苦言を呈されていた。

心と体の両面でちょっとプレミアで戦うには足りていない、そしてそれが改善される余地が見えないという前半戦になってしまった。

14 フィカヨ・トモリ -

完全にリュディガーの煽りを食らってしまった。第4CBならそれなりの出番も見込めただろうが、第5となると完全に話は別物。それなりに出場機会があった昨季から、今季は大幅に減らしてしまった。冬の市場でACミランにレンタル移籍。

イングランドの9位からイタリアの1位に行ってしまった。ステップアップなどと言うな。

個人的にはクリステンセンやリュディガーを使うくらいなら育ててほしかった。

28 セサル・アスピリクエタ 5.0

いよいよ世代交代か。ここまでチェルシーを支えてきた不屈の主将もいよいよベンチを温める機会が増えてきた。成長著しいリース・ジェームズがほぼ1stチョイスを掴んだと言っていいだろう。彼を見る機会が少なくなるのは寂しい一方、チームとしては彼が健在の間に後継者候補の見込みが立ったのは、正しい道を歩んでいる証と言えるだろう。

彼自身も30を超え、これまではチラホラ程度で済んでいたWGに抜かれるシーンもここ最近は目立つレベルになってきたと感じる。超絶スピードタイプではないフォーデンにちぎられた時は、ヤバイとかじゃなく郷愁に近い感情になった。

とはいえPKを巡り衝突しかけたシーンを冷静に諫めたり、ジェームズも「鉄人(社畜)」には程遠いわけで、まだまだその力を頼ることになりそうだ。

24 リース・ジェームズ  6.5

今季いよいよアスピリクエタの牙城を超え、スタメンに定着した。開幕スタメンで出たときは驚いたが、そこでいきなりミドル一閃。特徴である右足の破壊力を見せつけた。

元々攻撃力には定評があったが、運動量や守備面ではアスピリクエタには及ばない、といのが大方の意見であったが、今季はそこも大きく改善。対人守備も安定感が大きく増し、90分通して上下動を繰り返すタフネスも身に付いた。もちろん右足から放たれるクロスは大きな武器で、特に同サイドのハキム・ツィエクとのコンビで何度もエリア内に危険なボールを送り込む。

中盤戦前に負ったケガからまだトップフォームに戻り切れていないのが若干気になる点。連戦は初めてだろうから、しっかりと休ませつつ使いたい。割とここ最近の不調は右サイドが一因でもある。まあでも前半戦トータルと、それだけ影響力のある選手になったんだなあということでこの採点に。

リース・ジェームズ、厳然への挑戦。
これまでのジェームズでは息切れしていたような時間帯。あるいはここで取れるという予測は出来なかったかもしれない。 チームの勝利に大きく貢献するプレーを見せたその背中には、単なる能力だけではない、偉大な努力家でもあるキャプテンの影が滲んでいた

21 ベン・チルウェル 6.5

待望の左SBはその名に恥じぬ活躍を見せた前半戦に。初出場の第4節で得点を挙げるなど、いろんな意味でようこそチェルシーへ。攻守ともにハイクオリティで、意外に空中戦も悪くない。得意の左足から精度の高いクロスも送り、マルコス・アロンソとエメルソンを併用していた昨季の状態が如何にハンデだったかを痛感させた。

ここ最近はちょっと低調では?という指摘があるが、ちょっと試合に出すぎて疲れているだけ信じている。実際に問題視されるべきは彼のバックアッパーになり切れない控え組である。
そこまで個人で打開するタイプの選手ではないし、どちらかと言えばサポーターが彼に慣れてしまって、より高い水準を求めだした、というのもあるだろうが。

そしてここ2,3年で忘れてしまったが「SBは連戦しても平気」というのは間違っているのである。

33 エメルソン・パルミエリ 5.0

出るたびに、チルウェルのすごさを再認識させてくれる。「0.65チルウェル」ってくらい完全な下位互換なのが辛い。

FA杯などでは格下チームがすべての希望をもってエメルソンサイドにボールを集めてくる。そしてそれがかなり有効であるというのがかなりしんどい。

3 マルコス・アロンソ 4.0

第3節でミスから2失点を招き、HTで下げられたのちに一人で勝手に帰宅というとんでもない暴挙を犯した結果、その後は全スカッドから消失した。まあ当然ではあるが。

ぶっちゃけHT帰宅より衝撃的だったのは、同試合中にヨーイドンでWBAの選手にぶっちぎられたことであり、「あ、これはもう普通にSBじゃ無理だわ。」と誰もが悟った。

後半戦からは3バックも増えそうだが・・・。

MF

7 エンゴロ・カンテ 6.0

我らがカンテちゃんも前半戦は微妙な出来に。アンカーで起用され快進撃を支えたが、ちょこちょこ離脱している印象は昨季から。多分一時期ものすごい連勤させたからその代償が来ている。若い時に無理していたらそれが30代で一気に来た、なんてのは日本のサラリーマンでも聞く話ではあるが、もう29歳のカンテちゃんにもその波が来ている感。

カンテの持ち味は守備力ではあるのだが、真骨頂は神出鬼没のボール奪取とそれを可能にする常人離れした運動量。なので鎮座型アンカーとして最適かはちょっと疑問であったし、格下ならまだしも、素早いパス回しを得意とするマンチェスターシティとかを相手にするとさすがに彼の広大な守備範囲でも届かなかった。

あと微妙に気になるのが、ケガ以降若干スリップが増えた気がする。CKの後はもう一人残しておいてあげよう。

17 マテオ・コバチッチ 6.0

うーん、何とも採点が付け難い。昨季は前半戦でかなり躍動していた印象があるのだが、今季は本当に何とも言えない。得意のドリブルで切り裂くシーン、ヌルヌルと持ち上がりラストパスを通すシーンも心なしか少なくなっていたと感じる。

なんだかよくわかんないままスタメンから落ちていたが、徐々に出場機会増。たまーに見せるバロンドール級の日を僕たちはいつも待っているよ。

最後にいいニュースと悪いニュースを一つずつ。後半戦初戦となったウルブズ戦がすごい良かったのが前者。後者はシーズン2点が限界なのに、既に代表戦で取ってきちゃってること。

5 ジョルジーニョ 5.0

なんというか、悪い方が目立つタイプの選手なのだけれど、それを抜いてもこの前半戦はよろしくなかったのでは。開幕以後は継続的に出場機会を掴んではいたもののやっぱり、彼を中盤に置く=試合中5回くらいETCを覚悟する、というのはキツすぎた。相手に全くボールを渡さないとか、隣に守備選任のドッシリ系がいるとかじゃないとさすがに無理。カンテもコバチッチも結構どっか行く。そしてジョルジーニョもどっか行く。そして誰もいなくなる。

おまけに独特のPKは完全にプレミアの名手たちに解析され、今季2回もストップされている。しかもその時の状況が「ここで一点取ればまだわからん!」みたいな展開だったので、1回の失敗以上に評価を落としてしまった。単なるミスなら仕方ないが、もう技そのものを看破されてるので、キッカー降格も仕方なしかなあ。

23 ビリー・ギルモア -

昨季のケガから帰ってきたスコットランドの至宝。ちっちゃいけどジョルジーニョよりファイトできる。レンタルの噂が出ているが、FA杯など見る限りもっと使いたい

19 メイソン・マウント 7.5

「結局○○」というのは絶対的エースがいるチームではよく聞かれる言葉である。チェルシーではドログバだったり、アザールだったり。今季は間違いなく「結局マウント」になりそうだ。

前半戦で最も輝いていた選手と言っていいのでは。チームが低調な終わり方をしてしまったのでなかなか言いづらいが、その中で常にいいプレーを見せていた。
元々前目の選手だが、IH起用の増加にしたがって、後方からのパスやサイドチェンジもより鋭く。攻撃のスイッチ役も担えるようになった。そして強烈なミドルシュートは前監督譲りだろうか。
さらにガチャっぽかったセットプレーのキックは、得点排出率が大幅に上昇。ズマとのホットラインでアシストを重ねた。

いよいよできないことがなくなってきたメイソン・マウントさん。ランパードのラストマッチでは白い腕章を巻き、先頭で入場。きっとこれを見慣れる日は遠くないのだろう。

22 ハキム・ツィエク 6.5

ケガで出遅れた分、期待値も高まっていたモロッコの魔術師。その期待に違わず超高精度の左足はチェルシーの新たな武器となった。スピードやフィジカルではプレミアのWGとしてはかなり順位が下だが、細かい足技で敵を躱し、絶妙なポイントにボールを送り届ける。

特に中央へのカットインを得意とするため、大外レーンからのクロスが持ち味のジェームズとは好連携を築く。というわけでジェームズのケガ以降、自身もやや停滞気味なのがやや残念。

やはりプレミア1年目ということもあり、まだフィジカルや運動量の部分で後れを取ることもあり、強豪との対決ではそこが弱点になることも。ただまあ初年度の前半戦としては悪くない出来。及第点以上が妥当だろう。あとはもうちょい得点と稼働率が上がってくればなあ。

29 カイ・ハヴァーツ 5.5

鳴り物入りで加入したドイツの現代型司令塔。彼の正しい使い方がわからないままだったことが、ランパード解任にそれなりに繋がってしまったのかなあと思う。

初挑戦のリーグというだけで大変なのに、第2節にして退場の余波を受けてしまったり、連携を高めていこうという中で新型コロナにかかってしまったり、ちょっと運もなかった。

結局彼はどこがいいのかなあ。ランパードの半年かけた実験を見るに、トップ下>CF>IH>WGという感じだろうか。
今後は2トップも増えそうであり、また本人のコンディションもかなり戻ってきたと感じる。今のうちに断言しておくが、間違いなく後半のチェルシーのキーマンになる。完全フィットしたカイ・ハヴァーツの能力を十全に引き出せるかは、チームの行く末を左右する最大のポイントになりそうだ。

FW

10 クリスティアン・プリシッチ 5.0

割と深刻なのがこの人の調子が上がらないこと。昨季終盤は手の付けられないドリブル突破でチャンスを量産したが、今季は今一つ。もちろん技術は高く、ドリブル突破自体も悪くはないのだが、そこからなかなかシュートに持ち込めないシーンが目立つ。
もちろん周りが新戦力ばっかりというのもあるだろうが。

とはいえ10番を背負った以上、やはりチームを勝利に導く活躍をしてほしいし、昨シーズン同様後半戦での大爆発を期待している。

全く関係ないが、悪気なく前任者(アザール)になれないぞ、と言ってしまう。割とウィリアンが10番だったことを本気で忘れる。

20 カラム・ハドソン=オドイ 6.0

ランパード最後の仕事は彼の覚醒だった。たくさん新戦力が入ってきた影響でオドイの出場機会は相当に危ぶまれた。しかしツィエクの離脱回数が多かったり、プリシッチは相変わらずいなかったりと、早くも大活躍フラグかと思われた。問題はそのタイミングで彼も離脱したことである。

まあそんなこんなでベンチを温める機会が多く、たまの出場でもそこまでインパクトを残せてはいなかった。彼自身も負傷以後キレが大きく欠けていた。

しかし中盤戦に差し掛るなかで、ようやくかつての姿を取り戻し、バイエルンが熱視線を送っていたあの頃に舞い戻った。元々スピードや足技には長けていたが、今季はそれにプラスして丁寧なキック技術も継続的に披露。おまけに裏への抜け出しも身につけ、守備にも献身的に。

ユース最高傑作が、いよいよトップチームでも真価を発揮しようとしている。頼むからケガするなよ。。

Frank Lampard Says Callum Hudson-Odoi Can Be a 'Serious Player' for Chelsea  | Bleacher Report | Latest News, Videos and Highlights

(Bleacher Reportより)最後の覚醒者

9 タミー・エイブラハム 6.5

トップでプレーできる選手が多く入ってきたので、あまり彼の実力に関わらず出場機会を失ってしまった。これが最初の不運。次の不運は継続的に結果を出していた中で、ジルーが2試合で5点も取って(しまい)、ジルーすごい!!!!!!という大声の中ひっそりとベンチになってしまったことである。決して彼が不調だったわけではない。

先発9試合で6得点はそれなりに立派。ポストプレーとか味方を生かすプレーもそれなりに上手くなったし、ポジショニングは特に成長が見られる。ドイツからの新戦力ともそれなりに好連携を築いているのがその証左。

個人的にはもうCFで固定してもいいのではないか、なんて思ってしまうのだが若さゆえかまだ浮き沈みがあるからなあ。監督としては難しい選択。FA杯ではハットトリックを決め爆発力も見せた一方で、90分消える試合もあったりする。てかPKキッカーやらない?

18 オリヴィエ・ジルー 6.5

前項でジルーが悪い、みたいなことを言ってしまったがそんなことはない。むしろ素晴らしい。CLで早々に首位通過を決められたのは間違いなく彼が挙げた得点のおかげなのだから。スタメンでもサブでも仕事をしてくれるナイスガイは今季も健在。

そして移籍の噂さえ今季も健在なのは困るのだが、それだけ色々なところから評価されているというところ。ただデシャンからの評価はうるさいだけなので止めていただきたい。当の本人はどんな状況でもプロフェッショナルを貫く。これもまたナイスガイの所以。

そのお膳立て能力でなんとかドイツ組に復調の機会を提供してあげてほしい。

11 ティモ・ヴェルナー 5.5

甘すぎる、と言われたらもうその通りとしか言えない。ごめんなさい。でも考えてみてほしい、初挑戦のリーグ。半年で三行半を突き付ける気にはならない。

シーズン開幕直後は好調だったものの、そこから先は長いトンネルへ。アシストもなくなり、もはや完全にモラタロードなわけだが、それでも我々は復活を信じ続けている。
難しい環境なのはもちろん、連戦だったり、不慣れなポジションで起用されたりと本人がプレーしやすい環境を整えることがチーム状況的にもできなかった。

それでも後半戦にむけて、復調気味なのは間違いなく、FA杯では得意の裏抜けからPKを奪取。そして外した。おい。
ただ賞賛したいのは、その中で自棄になることなく、チーム戦術を全うしようとしているところ。プレスもさぼらないし、不平不満を漏らすこともない。報われてほしいものである。

(The Timesより)ケチャドバの気配は見える

監督

フランク・ランパード 5.0

前回のブログに細かいことは綴ったのでそこまで書かないが、このレジェンドとはちょうど前半戦で悲しい別れを迎えることとなってしまった。確かに結果は出ておらず、フロントの判断も間違ってはいないだろう(正しいかはわからない)

結局大量の新戦力の正しい使い方を最後まで見つけられず、見つかりそうなタイミングでケガ人が出たりと中々難しかったのも事実。ただ探りながら勝点を重ねることが強豪相手にはできなかった。選択肢を減らしてあげるのが監督の仕事、なんて言われたりもするが、むしろ監督としてのランパードにとって、この選手層は多すぎる選択肢だったのかもしれない。

ただしそれでも彼の功績はたたえられるべきだし、まだCLが残っているのは彼の遺産である。

さて遺産と言えばこんな言葉がある。「金を残すは三流、事業を残すは二流、人を残すは一流」。この点で見れば彼は間違いなく一流だったと言って良いだろう。

トーマス・トゥヘル -

さて、新監督である。戦術家にして熱情家としても知られる前PSG監督が後半戦から指揮を執ることになった。解任から就任まで超絶早かった。

後半戦初戦のウルブズ戦から指揮を執り、短い準備期間ながらそれなりの修正は見せ、今後に期待を抱かせた。同胞のドイツ人二人と愛弟子プリシッチの復調にも期待したい。

まあどうもフロントと衝突する癖があるようだ。勝手にぶつかってくる我がフロントとどうなるかはもう色んな意味で未知数ではある。

最後に

というわけで前半戦終了です!ブログを書いている間に監督がいなくなるという前代未聞の事態でしたが、なんとか終わりました。

今季は難しいシーズンとなっていますが、最後は全選手よかった!と言って終えられるといいですね。

それではまた。

~おしまい~

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