カタールワールドカップが先日終了しました。
機構を鑑みた冬開催、欧州シーズン中での実施など異例づくしの大会でしたが、なんだかんだ始まってみれば世界を熱狂の渦に包み込みました。
我らがジャパンの躍進はもとより、多くのサプライズも孕んだ今大会。
何人もの選手がブレイクを果たしました。
W杯で活躍した選手は獲得すべきでない?
W杯で名を上げた選手は、すぐに移籍の噂が流れます。
3位に入ったクロアチアのヨシップ・グヴァルディオル、アフリカ勢初のベスト4に進出したモロッコのソフィアン・アムラバト、優勝したアルゼンチンからはエンソ・フェルナンンデスが既にビッグクラブから熱視線。
また日本代表からは堂安律や三笘薫もブレイクしたスターとして取り上げられています。
ところがしばしば言われる懸念として「W杯で活躍した選手を獲得するのはリスキーである」というものです。
もちろんビッククラブへの移籍のため求められるレベルが上がるから、というのはわかりますが、そんなことはどのクラブも百も承知。
むしろ大きなプレッシャーのかかる国際舞台、しかも決して相手のレベルが低くはない中で大活躍した選手が対象であればリスクは少ないように見えます。
それにも関わらず、なぜこのような話が出るのでしょうか。
今回はこのような説が出る理由を考えます。
W杯で活躍した選手が移籍すると活躍できない理由(仮説)
戦術理解度が考慮に入りづらいから
代表チームは各国精鋭の集まりですが、寄せ集めの面も否定できません。
特に最近は、長い時間をともにするクラブチームの戦術レベルが極めて高い水準に上がっており、その適応には多くの有名選手でも苦労します。
近年プレミアリーグを牽引するマンチェスターシティやリバプールに移籍した選手は、名手であれ半年近く出番が限られるなどということも少なくありません。
代表チームは即席チームと言いかえることもでき、戦術理解度がクラブより優先順位が低くなります。
実際に獲得してみたら高度な戦術についていけなかったというのは考えられる話です。
コミュニケーション力に課題があったから
代表チームは当然ですがピッチ上でのコミュニケーションに困ることは殆どないでしょう。
また特にアジアなどでは選手の多くが同じクラブチームに所属していることも珍しくありません。
しかし国外、別のクラブで活躍するとなると話は別です。
特にビッククラブになればなるほど、多国籍軍団となります。
その中で自分が活躍しやすい環境を作るというのは非常に難しい。
周りとピッチ内外であわず孤立してしまった、という事も考えられます。
特にアジア系の選手で起きがちな問題です。
大舞台すぎる
W杯は4年に一度、国の威信をかけて戦うサッカー史上最大の大会です。
もちろんすさまじいプレッシャーですが、それが選手本来の能力を過度に引き上げる場合もあります。
しかしこれほどまでに大きな試合というのは少なく、コンスタントに実力を発揮できるかが長いリーグ戦を戦うビッククラブでは求められます。
ある種異常な精神状態でのプレーですから、それを毎試合見せるのは不可能でしょう。
特に国際舞台にあまり出ることない中小国の選手にはこの傾向があるかもしれません。
では誰を取るべき?
では気になるのが誰を取るべきかという点です。
そもそもどのタイミングでも移籍はギャンブルであるため、失敗する可能性はどの選手にもあります。
その中でW杯で活躍したというのは大きな保証ですので、獲得自体は悪ではありません。
失敗しない可能性の高い移籍を独断と偏見で選びます。
格上チームに勝ちベスト8まで行ったDFから選ぶ
格上チームに勝ちベスト8まで行ったチームの守備的選手(DF・DMF)から選ぶのを推奨します。
まずは格上チームに勝つという点。
W杯ではジャイアントキリングがつきものですが、その内容にも注視したいところ。
今大会ではアルゼンチン-サウジアラビア、前回大会ではドイツ-メキシコなどがそうですが、耐えて耐えて一発ではない勝ち方をしているチームは明確に戦い方を仕込んでいます。
もちろん強豪国のパフォーマンスが低かったや偶然に味方されることもありますが、戦術理解度の参考になるのではないでしょうか。
ついでベスト8という点ですが、これは試合数の問題です。
2,3試合では上ブレが考えられますが、ベスト8なら最低でも5試合を経験します。
ある程度の平均値が出せることに加え、連戦耐性も見ることができるでしょう。
フィジカルや疲労への強さは、年間60試合近くをこなす強豪クラブで活躍するためには必須でしょう。
最後に守備的選手というのは完全に偏見です。
後ろの選手のほうが声とか出していそうとか、コミュニケーション得意そうとかそんな感じです。
まとめ
というわけで今回はW杯で活躍した選手を取るとリスキーな理由と、それを極力回避する獲得を考えてみました。
チェルシーははやくグヴァルディオルを取りましょう。
それではまた
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