24-25シーズン チェルシー全選手採点

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はじめに

新監督を招聘し始まった今シーズン。

ギャラガーの移籍にオモロディオンの破談、代役にジョアン・フェリックス(半年でお別れ)と、不穏な幕開けだったのが懐かしいです。

王者に格の差を見せつけられた開幕戦、謙遜したらその通りに順位が落ちていった新年、本当に知らないチームと戦ったカザフスタン遠征。

現実の厳しさと久々の歓喜が混ざりあった24-25シーズンでした。

今季も無事リーグ戦全試合の採点をつけられましたので、その平均値で評価していこうと思います。

(今季の全試合採点はこちらから)

今シーズンもお疲れさまでした!

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 5.9/32試合

なんだかんだ正守護神のままシーズンを終える。

最後の砦が及第点以下なのは何とも心許ないのだが、失点直結のミスが最多というヤバすぎるデータもある。

ゴールに一番近い選手が一番信用できないってどういうことだ。

過剰な自信と正反対の足元の技術によるものが原因で、キックミスはログインボーナスと化した。

対してセービングやハイボール処理といった、一昔前のキーパーに求められた資質はかなり高く、ショットストップに限ればハイレベル。

ただまあ最後の砦に求めたいのはそんな一か八かではなく、安定したプレーである。

1個止めればいいよね、みたいなCF的評価軸には出来ないのである。

フィリップ・ヨルゲンセン 5.8/6試合

今夏にビジャレアルから加入。

サンチェスの代役、、、かと思っていたが、競わせる方針だったらしい。

ECLで堅実なプレーを見せ、サンチェスが苦手な足元もまずまず。

リーグ戦でも一時スタメンを掴んだかに見えたが、アセンシオのシュートをキャッチミスしたところで再交代。

ヨルゲンセン自身のキャリアにも大きく関わってきそうなシュートになってしまった。

決して悪いプレーヤーではないのだが、サンチェス同様プレミアの正GKにするには足りない部分が多いなという初シーズン。

来季は思い切ったターンオーバーが出来る試合は少なくなるが、どうなるのだろうか。

DF

レヴィ・コルウィル 5.8/35試合

DFリーダーとして飛躍を果たしたシーズンに。

昨季はなぜか左SBで起用され続けていたが、今季は一貫して左CBのレギュラーとして出場。

本当に昨季は何だったんだよ、ポチェッティーノ。

そんなに怪我に強い方ではないが、週末の試合にはしっかり出続け35試合を重ねる。

肉弾戦を苦手とする傾向があったが、今季はそれも改善され、屈強なCFたちと互角以上に渡り合った。

ビルドアップでも最も安定感があり、大きなミスはほとんどなかった。

まだパーフェクトとは言えないまでも、経験値と対人守備を高め、順調な成長曲線に舞い戻った。

あとは周りを牽引するほどの統率力と、5㎝くらい背が伸びてくれれば。

ウェズレイ・フォファナ 5.6/14試合

前半戦からほぼ出場時間を伸ばせず、シーズンが終了。

復活を期した今季、前半戦はディフェンスラインを牽引した。

しかし今季も後半戦に爆速で離脱すると、そこからチームの成績も低迷。

第28節で復帰したかと思えば再び速攻で負傷し、そこから走る姿を見ることは叶わなかった。

ハムストリングスもそうだが、SNSで監督批判に近しい投稿をするメンタル面も強靭になってほしい。

高い身体能力や持ち運びはDF陣の中でも頭一つ抜けているのだが、スカッドから抜けているのでは意味がない。

林陵平氏の解説がハイライトになってどうする。

ブノワ・バディアシル 5.8/5試合

再起を期したフランス人には難しいシーズンに。

フォファナ、コルウィルのコンビでスタートした今季CB陣。

フォファナはやっぱり半分離脱したので、右CBを出来る選手にはチャンスが結構与えられた。

ただコルウィルはほぼフル稼働したので、同じ左利きの彼にはほとんどリーグ戦で出場機会がなかった。

わずかに左利きを二人並べてやってたこともあったが、やはり窮屈そうという印象しかなかった。

故にECLが主戦場となったが、こちらでも正直パッとせず。

ステータスは魅力的なだけに、もう少し自信を持ってくれ

トシン・アダラバイヨ 5.9/22試合

フリー加入した大型CBは1.5軍、準レギュラー、週4アルバイトくらいの立ち位置。

まあ要するに、絶対的な主力として使うと物足りないが、控えや守備固めだと頼もしい、という感じ。

フリーでCB獲得、というだけでブラジルで元気にやっている40歳と重ねられてしまった感があり、それはあまりにもハードルが高い。

セレソンの元キャプテンだぞ、彼。

ただチアゴ・シウバ御大と同じだったのは最年長(27歳)だったところで、ロッカールームではリーダー的な役割だったとか。

中途入社したら即役員になれるベンチャーみたいだ。

謎のミドルを決めるなど、意外な攻撃性能はチームを沸かせる。

なおアダラバイヨ?アダラビヨオ?からわからなくなったのか、トシン呼びするサポーターが爆増した。

トレヴォ・チャロバー 5.8/13試合

クリスタルパレスとのローン契約を解消し今冬に帰還。

練習にも参加させないどころか、背番号も剝奪という酷すぎる仕打ちで追い出したにもかかわらず、チェルシーの危機に戻ってきてくれた。

本当にありがたい。

そんな愛を尻目に、帰還直後から「来夏には売却予定」とか言われていたのはさらに酷い。

チェルシー歴が長い選手という事も幸いしてか、(ほとんど練習していないはずなのに)すぐに順応。

トシンと出場機会を分け合いながらバックラインの崩壊を食い止めた。

採点こそやや辛めになってしまったが、もう戻ってきたくれただけで+1点加点したい。

売却でも残留でも良いですが、リスペクトある対応を望みます。

マロ・グスト 5.7/32試合

うーん。

32試合も出ている割に評価が上がり切らないのは、最後まで戦術に適応できなかったから。

大外で上下動を繰り返す純正SBとしては高い能力を持つものの、最後まで中央でのプレーには馴染めず。

出る度に「最近入られた方かな?」という練度だった。

よって変な奪われ方をすることも多く、右SBに誰もいないままカウンターを食らうのが十八番になっていた。

普通に使えば普通に良い選手なだけに、監督側の柔軟さを求めたいところ。

一方でこんなに出てるんだからもうちょっと上手くなれ、というのも事実なんだよな。

リース・ジェームズ 5.9/19試合

まずはシーズンを完走したこと。

これが一番。

フルマラソン初参加かよ。

PSMで離脱した際は悪い予感がしたし、復帰後すぐに再休暇に入った時は確信に変わりかかった。

それでも再復帰以降は大きな離脱なく試合を重ね、最終盤ではフル出場する試合も出てきた。

もちろん彼の努力もあるだろうが、マレスカがかなり気を使って出場時間を差配していたのも大きい。

肝心のプレーの方はというと、グスト同様中盤でのプレーに苦戦した。

ただ偽SBとしてではなく、普通にDMFとして置かれることも多く、戦術マッチ度は中の下くらいで着地した印象。

高精度な右クロスや大外での一撃は減ったものの、三列目からのミドルやアーリークロスは新たな武器に。

主将としてトロフィーリフトできて良かった。

フィジカルも戻りつつあり、イングランド代表にもようやく復帰。

トゥヘルは出場時間に気を遣う気はなさそうである。

ジョシュ・アチェンポン ー

マレスカお気に入りの若手は今季チェルシーデビュー。

シーズン前から高評価を受け、レンタルに出されることなく手元での育成を選ばれた。

DFラインに怪我人が続出した冬に出場機会を得ると、堂々としたプレーで存在感を見せる。

リース・ジェームズ2世のような持ち上がりを可能にする足元が魅力的で、主にSBで起用される。

ECLでの好プレーからリーグ戦でもスタメンを掴みかかったが、ボーンマスのセメーニョに完敗。

まああれは相手が悪い。

さすがに若手には荷が重すぎたこともあり、チャロバー帰還と共に出場機会は減少。

魅力的なものを持つ若手なだけに、チェルシーでの未来に期待したい。

マルク・ククレジャ 6.1/36試合

今季輝いたプレーヤーの一人。

さらに輝いた、と言っても良い。

攻守にわたりハイパフォーマンスを見せ、左サイドからチームを牽引。

冬にヴェイガが移籍し、実質的に一人体制になってしまったが、ECLも並行して戦い続けたタフネスさも称賛に値する。

逆サイドの面々が苦戦する中、左SB、3バック、中盤と様々な位置で柔軟にプレー

サッカーIQの高さも花丸である。

元々のアグレッシブな守備はさらに迫力を増し、今季はリーグ5得点と攻撃力もUP。

大エースのパーマーが不調に陥った後半戦は、チーム随一の得点源となり、貴重なゴールをマークする試合も多かった。

昨季EURO後からずっと進化し続けており、世界トップの座に手をかけている。

ECL優勝後はスポドリをカーリーヘアにかけられていたが、ちゃんと落ちたのだろうか。

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